樹木は季節によって様々な景観を魅せてくれます。
秋の樹木といえば秋に紅葉を迎えるモミジやイチョウを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
モミジやイチョウ以外にも秋に紅葉を迎えたり、花と咲かせたり実を付かせたりと、様々な樹木が秋を楽しませてくれます。
今回は秋の季節に魅力的な樹木をいくつかご紹介します。
*イロハモミジ*
やはり秋の樹木で代表的なのはイロハモミジです。
和風洋風問わず、お家のシンボルツリーとしても人気です。
イロハモミジはムクロジ科(カエデ科)の落葉高木で、別名「イロハカエデ」とも呼ばれます。
日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しており、紅葉を代表する樹種で、本種からつくられた園芸品種のモミジもたくさんあります。
*ドウダンツツジ*
ドウダンツツジはツツジ科の落葉低木で、晩秋に真っ赤に紅葉する様子が美しく、庭木や植込みなどとしてよく植栽されています。
最近では切花として人気で、花瓶に挿しお部屋のインテリアとして飾られることも多くなっています。
*マユミ*
マユミが属するニシキギ科のニシキギの名は、錦のような紅葉の美しさから名づけられましたが、
その仲間のマユミも秋になると、茶色がかったオレンジ色に紅葉する、とても美しい落葉低木です。
それにもまして美しいのが、朱色がかった赤色の四角い果実で、熟すと中から、紅オレンジ色の仮種皮(かしゅひ)に覆われたタネが現れ、落葉後も残ります。
*ナンテン*
メギ科の常緑低木で、中国原産の樹木です。
江戸時代には様々な葉変わり品種が選び出されて、盛んに栽培されました。
今では古典園芸植物として、その一部が保存栽培されています。
秋には真っ赤な小さい実をたくさんつけ、ナンテンの葉や実は日本料理の盛り付けにもよく使用されています。
*キンモクセイ*
モクセイ科の常緑高木で、日本には江戸時代に渡来して、庭木として観賞用に植えられています。
雌雄異株の樹木ですが、日本には雄株しか入っていませんので結実はしません。
花期は9月末から10月上旬で、香りが強いです。キンモクセイの香りがすると秋を感じる方も多いのでは?(^^)
花は観賞用以外にも食用や薬用に利用されます。
*ジュウガツザクラ*
春にきれいな花を咲かせ、日本人には馴染みの深い花として有名なサクラですが、10月に花を咲かせるジュウガツザクラというものをご存じですか?
ジュウガツザクラはバラ科の落葉小高木で、エドヒガンとマメザクラの自然交配種から作り出された園芸品種のサクラです。
全体のつぼみの三分の一が10~12月に少しずつ開花し、残りのつぼみが4月上旬に開花します。小輪で淡紅色の花は八重で花びらは10数枚あります。
*サザンカ*
ツバキ科の常緑小高木で、花期は10月後半から翌春までと長く、ツバキに似ていますが、花弁がばらばらに散ります
。日本では昔から親しまれている樹木で、たくさんの園芸種(約300種)があり、花色も咲き方も多岐に渡ります。
季節によって様々な景観を魅せてくれる樹木。皆さんのお庭にもいかがですか(^^)?