シンボルツリーとは文字通り、庭を象徴する樹木のこと。お庭全体の雰囲気に統一感を生んだり、外からの視線を遮ったりするメリットがあります。最近では、新築祝いや子どもの誕生などの記念樹として植えられることもあり、家族の成長を見守る温かい存在としてもよく植えられていますね。
でも、庭木にはたくさんの種類があるため、これから外構・エクステリアの工事を検討している人のなかには「うちにぴったりのシンボルツリー、どうやって選べば良いの?」と疑問を抱いている人もいるかもしれません。
そこで今回は、シンボルツリーを選ぶポイントを庭木の種類別に解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
シンボルツリーに向く庭木を選ぶときのポイント
シンボルツリーを選ぶときにまず優先したいポイントは、管理のしやすさです。見た目や縁起が良い庭木でも、剪定が大変であったり害虫がつきやすかったりすると、お庭が荒れやすくなってしまうからです。
シンボルツリーに向く庭木を選ぶときのポイントは、以下の4つ!
1.成長が緩やか
シンボルツリーは、住まいを象徴する大切な存在。常にきれいな姿に保っておきたいものです。しかし、成長が早すぎる庭木の場合、あっという間に枝葉が伸び、剪定の手間が増えてしまいます。きれいな姿を長く楽しめる、成長が緩やかな庭木がおすすめです。
2.大きくなり過ぎない
幹が太く、樹高も高い庭木もシンボルツリーには向きません。管理が大変であることに加え、家に影を作ってしまい、庭全体が暗くなってしまいます。また、太い木は根の張りも深いため、水道管を傷つけたり、壁をゆがませたりする恐れもあります。
3.病害虫に強い
病害虫に弱い木の場合、定期的な剪定や薬剤散布が必要であるため管理が大変です。病害虫が蔓延すると、葉や実が枯れたり、幹を食べられたりしてボロボロになってしまい、せっかくのシンボルツリーが台無しになってしまいます。
【種類別】シンボルツリーにおすすめの庭木
では、シンボルツリーに向くおすすめの庭木を種類別に解説します。手入れがしやすく、ほどよい大きさに成長する庭木ばかりなので、ガーデニング初心者でも安心です^^
常緑樹
一年を通じて緑の葉が茂る常緑樹。寒々した冬の間でも、お庭を明るく新鮮にしてくれます。常緑樹には、広葉常緑樹と針葉常緑樹があります。
広葉常緑樹は丸く大きな葉が特徴の木。寒さに弱いものが多いので、北国や山間部では栽培できるか確認しましょう。
おすすめは
・シマネトリコ
・ソヨゴ
・ユーカリ
針葉常緑樹はヒノキのような線状の葉が特徴の木で、コニファーとも呼ばれています。暑さが苦手なので、冬も暖かい地域では注意が必要です。
おすすめは
・イヌマキ
・イチイ(アララギ)
・カイヅカイブキ
落葉樹
秋に赤く色づき、冬に葉を落とす落葉樹は、季節感を感じさせてくれる木です。枯れ葉の掃除が面倒であることや、冬の間は外から庭が見えてしまうといったデメリットがありますが、わたしたち日本人にはなじみが深く、移ろいゆく庭の風景を楽しむことができる木として人気です。
おすすめは
・ジューンベリー
・アオダモ
・ヤマボウシ
鉢植え
鉢植えで育てられる庭木をシンボルツリーにすることもできます。比較的小さい鉢植えなら、狭い庭やバルコニー、玄関にも置くことも。移動も可能なので、引っ越すことになっても安心です。ただし、成長に従って植え替えの必要が出てくる木があります。
庭の広さや雰囲気に合った庭木をシンボルツリーに!
シンボルツリーに明確な定義やルールはありません。思い入れのある木をシンボルツリーにしても良いですし、何かの記念に植えても良いものです。
ただし、成長が早い木や病害虫に弱い木は、管理が大変です。手入れの手間がかからず、年間を通して楽しめる木がおすすめです。
シンボルツリーは、長い付き合いになる木。その後のことも考えたうえで、今回紹介したポイントを参考にしてぜひ選んでくださいね!