新築の家を立て、「シンボルツリーを植えたい!」「季節の花を植えて、お庭を彩りたい!」とお思いの方も多いのではないでしょうか。しかし、新しく木や花を植える際は、種や苗を選ぶことよりも、まずは土づくりが大切です。
今回は、新しいお庭で木やお花を生き生きと育てるために必要な土作りについて解説します!
庭木が育たない土の特徴とは!?
まずは、今住んでいる庭の土の状態をチェックしてみましょう。
庭の土を軽く一握り、手に取ってみてください。土を握りしめたとき、土が細かく砕けてポロポロと落ちるようであれば要注意。庭木の成長を妨げる土だといえます。
なぜ庭木が育たないかというと、土の粒が細かすぎて、根まで十分な酸素を供給できないからです。このような土は、雨が降ると水を含んで長時間、びちゃびちゃした土になる一方、乾燥しているときはカチカチに硬くなる性質であるため、養分や水分の吸収が妨げられてしまうんです。
庭木が育つ土はこんな土!
では、庭木が生き生きと育つ土はどのような土かというと・・・
①適度な酸素と水分を含んでいる
②水はけが良い
③庭木に適した肥料を含んでいる
④強酸性、強アルカリ性でないこと
庭木が順調に育たない場合は、土壌改良を行いましょう。
水はけの悪い庭には、排水溝を設置したり、土を盛り上げたりすることで改善できます。土壌が強酸性の場合は、石灰や苦土(酸化マグネシウム)を添加すれば、中性に近い土壌に。
庭土の酸度の調べ方
庭土の酸性度を調べる方法はいたって簡単です♪
一般的なドラッグストアなどで入手できるリトマス試験紙を湿らせ、試験紙を浅く埋めてみてください。酸性度が高い場合はすぐに試験紙が赤く変色しますが、弱酸性の場合は20分以上かかります。
色の変化がない場合は中性またはアルカリ性ですので、石灰などの中和剤は必要ありません。
庭木が育つ土作りのポイント
土壌改良を行っても、「庭木がなかなか育たない…」「育っても樹勢がない」といった場合は、日光・水・土の3つの要因をチェックしてみてください。
土に問題がある場合は、以下のポイントに留意して、さらに土壌を改良させましょう。
石や雑草の取り除き
庭木や野菜を植える場所から、石や雑草などを完全に取り除いてください。これらは成長を妨げることがあります。
50cm以上の深さで土を掘り起こす
庭木の根が張りやすい柔らかい土壌を作るためにも、深く掘り起こしましょう。また、土壌を冷やす冷たい風にさらすことで改良が促進されます。土壌を盛り上げるなどし、風がよく当たるようにしてください。
堆肥や腐葉土を混ぜ込む
掘り起こした土壌に、堆肥や腐葉土を混ぜ込んでみてください。同時に石灰や苦土石灰を加えることで、土壌を中性に近づけることもできます。
庭木が喜ぶ土を作ろう!
庭木を元気に育てるためには、土作りは最初にして重要な工程です。
土壌改良ときくと難しさや複雑さを感じるかもしれませんが、今回紹介した方法はガーデニング初心者でも簡単に行うことができます。
植物は、私たちと同じ生き物。動かないからこそ心地良い環境を作り、維持してあげましょう。