夏の暑さが続く8月。庭に花を植えたいけれど、この時期に何を育てればよいのか迷う人も多いでしょう。
そんなときにおすすめなのが「コスモス」です。
秋を代表する花として知られるコスモスは、8月に種をまけば秋の終わり頃から見頃を迎え、庭を彩ってくれます。
今回は、8月にコスモスを育てる方法・種まきのコツ・手入れのポイントをわかりやすく解説します。
コスモスってどんな花?
コスモスはキク科の一年草で、和名を「秋桜(あきざくら)」といいます。
名前の通り秋に楽しむことができ、古くから親しまれている花です。
原産はメキシコで、暑さや乾燥に強く、日本の気候にも適しています。
色はピンクや白、赤、最近ではチョコレート色や黄色なども人気で、初心者でも育てやすいのが魅力です。
8月にコスモスを植えるメリット
一般的には4月~6月が種まきシーズンですが、九州など暖地では8月下旬でもOK。
また、8月のコスモス植えには以下のメリットもあります。
秋に咲かせやすい
8月に種をまくと、9月下旬~11月頃に花が見頃となります。秋のイベントや行楽シーズンに合わせて庭を彩れます。
短期間で育つ
コスモスは発芽から2~3か月で開花するため、夏の終わりにまいても十分に花を楽しめます。
病害虫に強い
夏の高温多湿の影響を受けにくく、初心者でも失敗が少ない花です。
8月のコスモスの育て方
種まきのポイント
土づくり
コスモスは、水はけがよく、やや痩せた土地を好みます。肥料が多すぎると葉ばかり茂って花が少なくなるので、肥料は控えめに。
種のまき方
→ばらまき:広い場所にランダムにまく方法。自然な群生が楽しめます。
→すじまき:列に沿ってまく方法。間引きしやすく整った花壇になります。
発芽の条件
発芽適温は20~25℃。真夏の直射日光は避け、涼しい時間帯にまくとよいでしょう。覆土は5mm程度で十分です。
水やり・管理
水やり
発芽までは土が乾かないように毎日軽く水をあげてください。発芽後は根が張るので、土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。
間引き
本葉が3~4枚になったら株間を15~20cmに調整します。風通しをよくすることで病気を防ぎ、花付きがよくなります。
支柱立て
草丈が1mを超える品種は倒れやすいので、支柱を立てると安心です。
8月栽培ならではの注意点
暑さ対策
種まき直後は真夏の強い日差しで乾燥しやすいので、寒冷紗(かんれいしゃ)やヨシズで日よけをすると発芽率が上がります。
水切れに注意
夏場は土がすぐ乾くため、水やりを忘れると芽が枯れてしまいます。朝か夕方の涼しい時間に与えるのがベスト。
追肥は少なめ
肥料が多いと花付きが悪くなるため、開花期に液体肥料を2週間に1回与える程度で十分です。
コスモスを長く楽しむコツ
摘芯(てきしん)
草丈が20cmくらいになったら先端を切ると、脇芽が増えて花数も増加します。
切り戻し
花が咲き終わった茎を半分ほど切り戻すと、再び新しい芽が出て2度目の開花が楽しめます。
花がら摘み
咲き終わった花をこまめに摘むことで、次の花が咲きやすくなります。
まとめ
8月にコスモスを植えると、秋の庭を華やかに演出できます。
初心者でも育てやすく、管理もシンプルなので、ぜひチャレンジしてみてください。
秋風に揺れるコスモスの花は、夏の終わりから秋の訪れを感じさせてくれるはずです。