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生垣を作るメリットと、どんな木を選べば良いかご紹介します。

       サザンカの花。サザンカなどの花木を利用すると華やかな生垣を作ることができる。

住居に欠かせないものの一つに、隣地との境界を作ってくれる垣根が挙げられます。一般的に敷地の境界などに仕切りとして設ける囲いのことを垣根といいます。垣根の代表的なものとしてフェンスやブロック塀や生垣が挙げられます。中でも生垣には目隠しの役割を果たすこと以外にも、景観を良くする効果も期待できます。生垣という名称は、生きている樹木を垣として用いることからつけられました。生垣は私たちの生活を向上させる様々な効果を持っています。

以下で生垣の果たす役割と、どんな条件を持つ木を選べば良いか述べ、おすすめの樹種をいくつかあげます。

 

生垣の役割

■目隠し

枝葉が近隣住宅や周辺の道路などからの視界を遮ってくれるので、お家で人目を気にせず過ごすことができます。

 

■防風・防音・防火

生け垣の樹木が盾となり強風から家屋を守る働きと、周囲の音を和らげ、吸収する働きがあります。また、生きている樹木は水分を多く含み燃えにくいため、火災の際には延焼を抑える効果があります。

 

■地域の環境・景観保全

生垣の緑が心を和ませてくれ、樹種によっては開花や紅葉を楽しめます。地域の景観を良くし、環境保全につながります。

 

生垣に用いる樹木の条件

■環境に対する適応性が高いこと

生垣を作る予定の場所が、一般に樹木に対して望ましい環境でない場合(日当たりが悪い、西日が強い、水はけが悪い、土の保水性が悪い等)もあるためです。

 

■生長力旺盛で枝葉が密生すること

目隠し効果を得るために、よく枝葉を茂らせる樹木が使われます。

 

■密生に耐えられること

生垣は1本1本の木の間隔を狭く植えて、密生させて仕立てるため、その状態に耐えられる樹種を選択します。

 

■病虫害への抵抗性が高いこと

密生させて管理する生垣は、風通しもあまり良くなく、樹木同士の距離が近いため、病害虫が発生するとすぐに広がってしまう恐れがあります。そのため病害虫への抵抗性が高い種類を選択した方が良いです。

 

■強い刈り込みに耐えられること

生垣を美しく保つには、刈り込みが必要不可欠ですので、刈り込みに強く萌芽力の強い種類が望ましいです。

 

これらの点を踏まえた上でのおすすめの樹木をご紹介します。

 

生垣におすすめの樹木例

※最終樹高とは放任した場合での樹高のため、剪定である程度高さを抑えることができます。また、生垣に用いるときは株間が詰まっているため、さらに成長は抑えられます。

高木

〇アラカシ(最終樹高:10~15m)

ドングリの一種で、和風の建物に良く合います。枝葉の密度が低いので、強い刈り込みは必要ありません。放任すると大きくなり、低い位置の枝が無くなるので、年に1回位は頭頂部の刈り込みを行うと良いです。強い目隠しには不向きですが、枝透かしをした姿に風情があります。やや弱めの目隠し用に最適です。

 

 

〇ウバメガシ(最終樹高:10~15m)

カシ類の中でも最も刈り込みに強いです。丸みのある小ぶりな葉が密生します。10月頃ドングリが実ります。日陰への植栽も可能です。

 

 

〇エレガンテシマ(最終樹高:3~8m)

常緑針葉樹で、新芽の時期の黄金色から黄緑色の葉が目を引きます。環境適応能力が高いです。樹高の割に横に広がりません。上に伸びる性質が強いので、十分な高さに生長したら、摘心をして樹高を止めるときれいな樹形になります。

 

 

〇カイヅカイブキ(最終樹高:5~10m)

海辺などに自生するイブキビャクシンの園芸品種で、大阪の貝塚で作られたためカイヅカイブキと名がつきました。大気汚染・潮風・乾燥・病害虫に強いため用途が広いです。痩せ地でも生育できます。ボリュームのある垣根になります。 注意点は、日陰では葉が貧弱になる事と、ノコギリなどで強く剪定するとチクチクした針葉がでてくることです。

 

 

〇カンツバキ(最終樹高:1~3m)

開花時期は10月~2月で、ツバキより早く開花します。葉を日光で透かすと葉脈が黒く見え、縁にギザギザがあります。ツバキは花首からぽろりと落ちますが、カンツバキは花弁とおしべがバラバラに散ります。ツバキのようにおしべは筒状にならず、香りが強くあります。這性と立ち性に区別され、それぞれ「ハイカン」「タチカン」と呼ばれます。チャドクガが発生しやすいので、予防的に薬剤散布します。

 

〇キンモクセイ(最終樹高:5~6m)

元々大きな木なので、狭い敷地の垣根に使うと維持が大変です。注意点としては、その年に伸びた枝に花が付くため、春~夏の終わり頃に剪定すると花があまりつきません。成長につれて下の枝がなくなりやすいため、上部を常に刈り込んで成長を抑制させることと、下から出た細い枝も誘引するなどして成長させると良いです。

 

〇サザンカ(最終樹高:2~6m)

よく似たツバキとの違いとして、開花時期はツバキより早い10~2月で、葉が小さめで密に付き、花首ごとぽろりと落ちるツバキに比べて、パラパラと花びらを散らします。難点はチャドクガなどの虫が付きやすいことです。また梅雨ごろには次の年に咲く花芽が形成されるので、それ以降に選定してしまうと花が少なくなるため注意が必要です。

 

 

〇サンゴジュ(最終樹高:5~12m)

サンゴジュは、常緑で光沢のある葉がよく茂り、目隠し用の生垣に最適です。秋には赤い実をたくさんつけます。

 

 

〇シラカシ(最終樹高:15~20m)

ドングリの1種で、細長い葉を持ちます。無理に背を低く剪定すると樹形がかなり乱れる為、高い位置への目隠し用に使用したほうが良いです。

 

 

〇チャイニーズホーリー(最終樹高:3~5m)

11~3月頃まで赤い実をつけ、生長が遅いので、低い生垣を作りたいときに最適です。雌雄異株で、雌株にしか実はつきません。日照不足だと実つきが悪くなるので、日当たりのよい場所で育てます。

 

 

〇ツバキ(最終樹高:6~8m)

よく似たサザンカとの相違点としては、開花時期はサザンカより遅い2~4月で、おしべは筒状で香りは弱く、花首から落花する、葉を日光に透かすと葉脈が白く見え、縁がギザギザしていないことが挙げられます。

 

 

〇トキワマンサク(最終樹高:3~6m)

葉が非常に細かく密生し、高い目隠し効果があります。成長が速いため、剪定は年に2~3回行うのが望ましいです。花の時期は鮮やかで、遠くからも目立ちます。

 

 

〇ヒイラギ(最終樹高:4~8m)

葉に棘があり、防犯にも役立ちます。成長も遅く、管理しやすいです。日陰でも育てられます。

 

 

〇プリペット(最終樹高:1~4m)

細かく密生する涼しげな葉と、5~6月に咲く白い花が特徴です。非常に丈夫で、枝が暴れやすいので、適度な剪定が必要です。

 

 

〇ラカンマキ(最終樹高:2~8m)

ラカンマキは近縁種のイヌマキよりも葉が小さく成長が緩やかで、繊細な印象を与えます。枝葉の密度が高く、目隠し効果が高い生垣を作ることができます。

 

 

〇レッドロビン(西洋ベニカナメモチ)(最終樹高:3~6m)

萌芽力が強く、剪定をすれば1年中鮮やかな紅色の新芽が芽吹きます。ただし、冬の時期の強い剪定は避けた方が良いです。病気に強く、成長が早いです。その分、定期的な刈り込みが必要です。また、葉が大きく、それほど枝葉の密度が高くないため、面をそろえて刈り込みたいときは葉が小ぶりなカナメモチの方が適しています(レッドロビンは、カナメモチとオオカナメモチの交配種。)。

 

 低木

〇アベリア(最終樹高:0.6~2m)

丈夫で病虫害に強く、大気汚染や乾燥にも強く、強い刈り込みにも耐えます。平地では冬も落葉しません。開花期が長く、晩春から秋まで白や淡いピンク色の花を咲かせます。

 

 

〇キンメツゲ(最終樹高:0.5~1m)

細かく密生した枝葉を持ち、特に生垣向きと言えます。新芽の鮮やかな黄緑色が魅力です。下部だけの目隠しや境界を作りたい場合にも利用できます。高さ50cm程度でも生垣を作る事が出来る庭木です。

 

〇ジンチョウゲ(最終樹高:0.6~1.5m)

2月~3月ごろにアジサイを小さくしたような香りの良い花を咲かせます。成長が遅く、剪定はあまり必要ありません。根が細く、乾燥に弱いので西日が当たらない半日陰の場所が適しています。

 

 

〇ツツジ(最終樹高:0.5~2.0m)

少なくとも午前中は日が当たる、腐植質に富んだ水はけのよい場所が適しています。日陰では徒長して、花つきが悪くなります。和風庭園だけでなく、洋風の庭にもよく合います。花期は4月中旬~5月上旬にかけてです。

 

 

〇ドウダンツツジ(最終樹高:1.0~3.0m)

ツツジ科の落葉広葉樹です。春に咲く釣鐘型の花も可愛らしく、11月中旬~下旬に鮮やかに紅葉します。一般的に生け垣は常緑樹を使うことが多いですが、ドウダンツツジは枝が密生しているため冬に落葉しても透けないため生垣としても使われます。刈り込みにも強く、大きさや高さも調整しやすいです。

 

 

〇ボックスウッド(最終樹高:1.0~2.0m)

日当たりによって黄緑~濃緑といった色の違いが生じやすく、オレンジ色がかることもあります。陽当たりが良すぎず、寒風が当たりにくい場所に植栽すると葉色が良くなり、よく生育します。

 

〇ユキヤナギ(最終樹高:1.0~2.0m)

垂れ下がった枝一面に白い花が咲く落葉性低木です。やせ地でも育ちます。

 

 

〇ロニセラニチダ(最終樹高:15~60㎝)

ロニセラニチダは、落葉性の低木です。耐陰性や耐寒性が強く病害虫も付きにくく丈夫です。刈り込みに強く剪定を繰り返すことができ、生垣にも最適です。品種によっては、強い日差しで葉焼けを起こすことがあります。

 

次回の記事で、生垣の実際の作り方と管理方法をご紹介します。

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