熊本の夏は、高温多湿。庭木にとっても過酷な季節です。猛暑が続けば、水切れや葉枯れなどが起こる恐れがあるため、特に真夏は注意が必要です。

今回は、熊本の夏における樹木のお手入れポイントについて解説します。梅雨が明けたら本格的な夏がやってくるので、それまでにしっかりと押さえておきましょう！

剪定-風通しを良くしましょう-

熊本の夏は蒸し暑く、ジメジメとしています。この高温多湿な環境は、樹木にとっても厳しいもの。樹木の蒸れが続くと、害虫や病気が発生する恐れがあります。まずは、風通しを良くしてあげることが大切です。

ただし、真夏は樹木がもっとも成長する時期です。この時期に枝葉を剪定すると養分が不足し、弱ってしまう恐れがあります。そのため、混みあった枝や葉、育ちすぎている不要枝など、特に目立った部分を切り戻しておきましょう。

このとき、落ち葉や花がらなども取り除いておくと、蒸れを防げますし、害虫の予防にもつながります。

日除け-高温を避けましょう-

熊本の真夏の日差しはとても強く、樹木にとっても過酷です。特に、西日が直接当たる場所の樹木は、葉が焼けて枯れる恐れがあるため、シェードや寒冷紗などを活用して遮りましょう。

このとき、樹木には直接掛けず、少し間を取ることが大切です。風通しが良くなるようにしておきましょう。

水切れ防止-たっぷりと水をあげましょう-

真夏の猛暑で水切れが起こり、枯れてしまう樹木が増えています。これまでは耐えていたけれど、ここ数年の異常な夏の暑さに、耐えられなくなっている樹木が出始めているのです。

一般的に、夏の水やりは涼しい朝のうちに済ませておくことが薦められていました。しかし、近年の猛暑下では、不足する恐れがあります。朝の水やりは、「ちょっと多いかな？」というくらいがちょうどいいかもしれません。

それでも、夕方には渇いている状態なっているのであれば、夕方以降にもう一度水をあげてみてください。

根焼け防止-肥料の濃さに注意しましょう-

 

水切れと同じく頻発していたのが、根焼けです。根焼けとは、肥料のやりすぎや、土壌の乾燥による肥料濃度の上昇などによって、根が傷んでしまうことで、肥料焼けともいいます。

夏の根焼けは、猛暑という過酷な環境でダメージを受けている状態の樹木に、濃すぎる肥料を与えてしまうことが原因です。

根焼けが起こっている場合は水やりを控えて、水はけの良い土壌への改良や根腐れ防止剤の使用をおすすめします。いずれも難しくはない作業ですし、防止剤はホームセンターに売っていますよ。

まとめ

夏場の庭作業は、なるべく朝晩の涼しい時間帯に済ませておくことが賢明です。昼間の作業は熱中症になる危険性があります。高齢の方は特に気を付けてください。

今回紹介したポイントを参考に、熊本の夏を乗り切りましょう。樹木に異常を感じた場合は、グランクスまでお気軽にご相談ください。