シルバーグリーンの葉がとても美しい人気の樹木、オリーブ。
「平和」「友愛」の象徴の木ともされていて近年、お庭のシンボルツリーとしても人気があります。
オリーブは常緑樹で乾燥にも強いので地植えでも鉢植えでも楽しめる庭木です。
今回はそんなオリーブについて詳しく書いていこうと思います。
オリーブは5月下旬から6月初旬に小さな白色の花を咲かせ、9月から10月にかけて実がなります。
オリーブは自家結実性が低い植物なので2品種以上の品種を隣接させることで実付きがよくなります。
オリーブは世界で1000種類以上あると言われていて葉の美しさからインテリアとして人気のある品種、
実の収穫が早い早生品種、収穫が遅い晩生品種など様々です。
その中でも代表的品種をいくつか紹介したいと思います。
・ミッション
アメリカ原産で、樹形は直立型で上へすらっと伸びていくのでベランダなどの狭い場所で育てるのに向いているでしょう。
ピクルスやオリーブオイルに加工される品種で自家結実性がある品種です。
マンザニロという品種と相性がいいです。
・シプレッシーノ
イタリア原産で樹形が直立型で上へ上へまっすぐ成長します。
樹形がまとまりやすく剪定もしやすいので初心者でも育てやすい品種です。
・ルッカ
アメリカ原産で、日本で最も多く栽培されているポピュラーな品種です。葉は裏も緑色が強く、横に広がる樹形です。
実は小ぶりで自家結実性があり1本でも実をたくさんつけオイル含量も高い品種です。
・マンザニロ
スペイン原産で果実加工用品種です。
果実も大きく丸くかわいらしいのが特徴で他家結実性が強いので1本では実をつけません。
小型なオリーブで栽培しやすい品種です。
【オリーブを育てる】
・オリーブはマイナス10℃まで耐えることができますがそれ以上の寒地では鉢植えならば霜の当たらない軒下や室内に入れるなど
工夫するようにしましょう。
・やや乾燥気味の場所を好み、過湿に弱いので水はけのよい土に植えるようにしましょう。
・全体の枝先をバッサリ切り込むと花や実の付きが悪くなるので注意しましょう。
生垣のようにきれいな形にするにはむいていない樹木です。
【オリーブの実が付かない原因】
・基本的にはオリーブは自家受粉できない植物です。他の品種を一緒に植えて他家受粉させる必要があります。
オリーブの花粉は1キロ以上飛ぶと言われていて少し離れた場所に他の品種のオリーブがあれば実が付くこともあります。
・2品種植えても選び方を間違えてしまうと実が付かない場合もあります。
同時期に花を咲かせる品種を選んだり、花付きのいい品種を選ぶようにしましょう。
・オリーブは室内でも栽培できますが冬の寒さに当てることによって花や実が付きます。
室内で育てている場合はたまに外に出し寒さに当てると良いでしょう。
・乾燥を好むオリーブですが乾燥しすぎると花や実が付かないこもあるので夏場はとくに水やりに注意しましょう。
・オリーブは実がなるまで3~4年かかるので、早く果実を楽しみたいのであれば少し大きめのオリーブを植えるとよいでしょう。
オリーブは魅力がいっぱいでとても美しい樹木です。育た方や特徴を知り元気なオリーブを育ててみてはいかかですか(^^)