グランクスがある熊本県は、早ければ5月下旬に梅雨を迎えます。雨は、自然下の植物や田んぼの苗には欠かせない天からの恵みですが、お庭にはさまざまなトラブルが生じることも。
そこで今回は、お庭の梅雨対策について紹介します。樹木や花を健やかに保つためにも、ぜひチェックしてくださいね。
梅雨のお庭トラブル
まず、梅雨の時期に生じやすいお庭のトラブルについて把握しましょう。
雨で花が傷む
花びらに雨にあたると、傷んでしまいます。放置しておくと見た目が悪くなるだけでなく、傷んだ花びらが葉や蕾にこびりついたり、病気の発生源になることがあるので注意してください。雨で傷んだ花びらはなるべくすぐに除き、雨があたらない場所に移動させましょう。
蒸れて株が傷む
梅雨特有の高温多湿な環境下では株が蒸れやすく、傷みがちに。特に、枝葉が込み入った箇所は、生育不良になることもあるので注意しましょう。
根腐れしやすくなる
雨が続くと常に土が水を含むため、地面に置いてある鉢植えは水はけが悪くなります。ひどい場合は根腐れして枯れてしまうこともあるので、雨が溜まらない場所に移動させましょう。
病害虫が発生する
高温多湿な環境が続くと、うどんこ病やナメクジが発生しやすくなります。また、枯葉や花がらをそのままにしていると、カビが生えたり病気の発生源になったりすることがあるので注意しましょう。
雑草が繁茂する
気温が上がってくるの梅雨の時期は雑草の成長も著しく、油断するとあっという間に雑草だらけになってしまいます。樹木や花が雑草に囲まれることで風通しが悪くなり、蒸れて枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
梅雨のお庭対策
自宅で簡単にできる梅雨のお庭対策について紹介します。いずれも、特別な道具は必要ありません。作業しやすい気候の今のうちに、済ませておきましょう。
雨から守り風通しを良くする
鉢植えは、風通しが良く雨が直接あたらない場所に移動させましょう。
風通しや水はけを良くするためには、花台やスタンドなどを使い、鉢が直接地面に触れないようにするのもおすすめです。鉢皿があると雨水が溜まりっぱなしになるため、なるべく除いてください。
屋根がある場所が限られている場合は、湿気に弱い植物を優先的に移動させてください。
花がら摘みや葉かきをする
病害虫を防ぐためにも、花がらや落ちた花びら、葉はできるだけ早く除きましょう。
花がら摘みとは、咲き終わっても散らずに残っている花を取り除くことで、葉かきとは、古くなった葉を取り除くことです。雨がやんでいる時を見計らって、花がらや葉を取り除きましょう。
併せて、殺虫剤や殺菌剤などを散布しておくと発生を防げます。
泥はねを防ぐ
強い雨がると、地面から泥がはねて、花や葉っぱが汚れてしまうことがあります。花や葉っぱについた泥は病害虫の原因になるため注意しましょう。マルチング材やウッドチップを敷いて、泥はねを事前に防いでおくと安心です。
雑草を除く
先で述べたとおり、雑草が繁茂すると風通しが悪くなり、花や樹木の苗が蒸れてしまいます。雨がやんでいる時に雑草を抜いておきましょう。
防草シートや人工芝、砂利などを敷いておくと、効果的です。
雨に強い花を育てるという手も
雨に強い花なら、梅雨の時期でも楽しめますね。おすすめの花は以下の3つです。
ベゴニア・ダブレット
八重の花で、つやのある葉と花色のコントラストが美しいベゴニア・ダブレット。雨や病気はもちろん、夏の暑さにも強いため、ガーデニング初心者でも育てやすい花でしょう。春から晩秋まで咲くため、長く楽しめますよ。
スーパーチュニア・ビスタ
雨に弱かったペチュニアを改良して生まれたスーパーチュニア・ビスタ。強健なため、長雨で花が傷んでもすぐに回復します。暑さや蒸れに強く、真夏の直射日光にも平気です。
スーパーゼラニウム・チャンピオン
過湿に弱かったゼラニウムを改良した花です。日本の気候に合うように品種交配されて生まれました。真夏でもすくすくと成長し、ピンクのかわいらしい花を咲かせます。
まとめ
梅雨のお庭トラブルを防ぐポイントは、水はけや風通しを良くすることです。湿気に弱い花は鉢植えにして、雨が直接あたらない、屋根のある場所に移動させましょう。
雨に強い花を育てるのもおすすめです。今回紹介した3つの花は、高温多湿に強くなるよう改良されているため、梅雨が明けた後も長く楽しめますよ。
気候が良い今のうちに作業を済ませ、ジメジメした梅雨を乗り切りましょう!