秋が深まり、徐々に寒さが増してきました。クリスマスシーズンももうすぐですね。12月になると街は美しいイルミネーションで彩られ、幻想的な雰囲気に包まれます。「クリスマスムードあふれる庭にしたい!」と考えている方もいるでしょう。
そこで今回は、クリスマスに向けたお庭の飾りつけのポイントについて解説。クリスマスツリーに適した樹木やイルミネーションの種類、落葉樹・常緑樹それぞれのデコレーションのコツについて詳しく説明します。ガーデニング初心者でも簡単にできますよ。ぜひ参考にして、お庭をクリスマスムード一色にしてくださいね。
クリスマスツリーにふさわしい樹木
まず、クリスマスツリーとしてデコレーションするのに適した樹木を3つご紹介します。庭にスペースがある場合は、本物の樹木をデコレーションし、本格的なクリスマスの雰囲気を楽しんでみてください。
モミノキ
クリスマスツリーとして定番の樹木、モミノキ。マツ科のモミ属に属する常緑針葉樹で、日本固有種です。円錐形の樹形は美しく、シンボルツリーとしても広く使用されていますね。
ただし、モミノキは熱に弱いため、植える際は、直射日光が長時間当たらない場所や乾燥しやすい場所を避けることが大切です。園芸種の「ウラジロモミ」は、庭木やクリスマスツリーとして適しており、成熟しても約6メートルほどの高さになります。
ゴールドクレスト
黄金色の明るい葉が美しいゴールドクレストは、ヒノキ科のイトスギ属に属する常緑針葉樹です。円錐状で細長く、寒冷に強い特徴があり、庭木や寄せ植えとして広く愛用されています。しかし、枝や葉が柔らかいため、重いオーナメントやイルミネーションは向いていません。軽いものを選びましょう。
ドイツトウヒ
ヨーロッパにおいてクリスマスツリーといえば、このドイツトウヒ。寒冷に強くてモミノキよりも葉が細く、色が濃いのが特徴です。軽いオーナメントやシンプルなイルミネーションで飾り付けるのがおすすめ。
庭木に飾り付けできるクリスマスの装飾
すでに庭にシンボルツリーがある場合、少しデコレーションするだけでも、クリスマスらしい雰囲気を楽しむことができます。シンボルツリーがない場合は鉢植えのゴールドクレストやツリー形状のイルミネーションを置くことで、クリスマスムードを出せるでしょう。
ここでは、クリスマスの雰囲気をいっそう醸し出す定番のアイテムについて紹介します。
オーナメント
クリスマスのデコレーションとして最も代表的なオーナメント。天使、ベル、プレゼントボックスなど、クリスマスを連想させるデザインのオーナメントを使用することで、一気にクリスマスの雰囲気が広がります。星形やカラフルなボール形状のオーナメントも賑やかですね。
イルミネーション
夜のお庭をライトアップするクリスマス装飾として欠かせないのが、色鮮やかなイルミネーション。夕暮れから点灯するイルミネーションは、冬の花々が少ない時期でも美しい色彩で庭を照らしてくれます。最近のイルミネーションは主にLED球を使用しており、消費電力が低く、長寿命で経済的。
また、LED球は低発熱なため、樹木に負担をかけません。イルミネーションを設置する際は、庭に屋外用コンセントがあるか確認しましょう。プラグ式イルミネーションがおすすめです。
以下、イルミネーションの種類について簡単に紹介します!
ストリングライト
1本のコードに複数のLED球が取り付けられた基本的なタイプのイルミネーションで、さまざまな場所に取り付けが可能です。通常は、LED100球で10メートルの長さがあり、多彩なカラーバリエーションと、連結や分岐などのアクセサリーが豊富にあります。
モチーフライト
サンタクロースや雪だるまなどは、クリスマスの定番モチーフ。置くだけで、空間に奥行きを持たせることができます。複雑な配線などの心配は必要なく、誰でも簡単にイルミネーションを楽しむことができます。
ツリーライト
屋外で使用できる、立体的なイルミネーション。
スノードロップ
滴る雫をイメージしたスティック型のイルミネーション。
ネットライト
網状のライトで、複数のLED球が組み込まれています。植え込みや芝生にかぶせることができるので、広い面積に適しているでしょう。
カーテンライト
長いコードから垂れ下がるように配置されたライトです。よく軒下に吊るされていますが、庭の植え込みにも使用が可能。。星形や雪の結晶、雪が降るようなデザインがあります。
落葉樹のクリスマス装飾をする際のポイント
庭のシンボルツリーとして人気のあるエゴノキ、ヤマボウシ、カツラ、イロハモミジなどは落葉樹です。これらの樹木は秋に紅葉し、冬には葉を落として枝だけが残ります。葉がないため、イルミネーションを巻き付けやすく、冬の演出に最適。枝に巻き付けたイルミネーションにより、シンボルツリーのシルエットが美しく光り、クリスマスの雰囲気をいっそう演出できるでしょう。また、吊すタイプのイルミネーションも簡単に設置できます。
常緑樹のクリスマス装飾のヒント
シマトネリコ、ヒイラギ、オリーブ、レモンなどの常緑樹は、庭の目隠しとしても人気があります。常緑樹は冬でも葉を落とさないため、美しい緑の葉がクリスマスシーズンにも続きます。過度に多くのイルミネーションを使用しないように気を付け、葉の美しさを引き立てるようなシンプルなデコレーションを施しましょう。
コニファーやエバーグリーンなどの常緑針葉樹は、剪定した枝を使用して、コンパクトなクリスマスツリーを楽しむことができますよ。小さなスペースに配置できるため、玄関やリビングなどの限られた場所でも使用できます。
必要なものは、常緑針葉樹の枝や葉・デコレーション用の実やリボン・吸水スポンジ・鉢・ワイヤーなどです。作り方はいたって簡単。スポンジをカットして鉢に配置し、常緑針葉樹の枝や葉を挿すだけです。オーナメントを吊したり、ライトアップしたり、白く塗ったりして、ホワイトクリスマスを楽しんでみるのもいいですね。
お庭でクリスマスを楽しもう!
わざわざクリスマスツリーを買いに行かなくても、庭にある木にオーナメントやイルミネーションなどを取り付けるだけで、クリスマスの雰囲気を楽しむことができます。ぜひ、自宅の庭や玄関を素敵に飾って、クリスマスを楽しんでください☆