アジサイは世界で広く親しまれている日本産の落葉低木で、梅雨どきに咲く代表的な花木です。
丈夫で育てやすく、乾燥しないように気をつければ鉢植えでも庭植えでも簡単に育てることができます。
最近では母の日にカーネーションの代わりにアジサイを送るのも人気があります。
アジサイは大きくわけて3つあります。
■ガクアジサイ
ガクアジサイは中心に集まっている小さな蕾のようなものが花びらで、その周りにガク(葉が変化したもの)が額縁のように咲く
ことからガクアジサイと名付けられました。
■ヤマアジサイ
ヤマアジサイは日本全国に自生しているアジサイで、ガクアジサイに比べて花は小さく葉は先端が尖っていてあまり光沢がないのが特徴です。
たくさんの変種や園芸品種があります。
■西洋アジサイ
西洋アジサイはもともとは日本原産のアジサイが欧米に渡り、改良されたアジサイのことです。
色鮮やかで華やかなものが多いです。
人気のアジサイ
■アジサイアナベル
アジサイアナベルは小さな花がたくさん集まってボール状に咲き、花の大きさも30㎝になるものもあります。
他も品種と異なりアナベルは日当たりがいい場所を好みます。
ドライフラワーにもおすすめの品種です。
■ダンスパーティー
ダンスパーティーはガクアジサイと西洋アジサイを掛け合わせた園芸品種で色は基本的にピンクです。
両性花よりも装飾花の花茎が長く、両性花より少し浮き上がるように咲きます。
花数は少ないですが八重咲きなのでとても華やかに見えます。
■カシワバアジサイ
カシワバアジサイは名前の通り、カシワのような大きな切れ込みの入った葉を持つアジサイです。
一般的なアジサイの花は手まり型で丸いですがカシワバアジサイは円錐型で長い花が特徴です。
他のアジサイに比べやや乾燥には強いですが、午前中日光に当たるくらいが最適です。
■テマリテマリ
テマリテマリは西洋アジサイとヤマアジサイがを掛け合わせた品種です。
花は小型ですが八重咲きの花がテマリ状に咲きとても可愛らしいアジサイです。
■ノリウツギ
低木が一般的なアジサイの中では珍しく、樹高が5メーターほどにまでなるアジサイです。
樹皮から採取する粘着質の液体が和紙を作る際のつなぎ粉という形で使用されたことによりノリウツギと呼ばれるようになりました。
円錐状に穗のように群がって咲く花の姿からピラミッドアジサイという別名も付いています。
【アジサイの色の変化】
アジサイはアントシアニンという色素を持っていて、土壌が酸性だと青が強くなり、アルカリ性だと赤が強くなります。
日本では土壌が酸性の場所が多いため青色のアジサイが多く見られます。
しかし肥料や水質などによって状態は変わるので、土壌の酸性かアルカリ性というだけで色が変化するわけではありません。
色とりどりのアジサイは憂鬱な梅雨の時期を楽しませてくれる花のひとつです。
是非お庭に植えてみてはいかがですか♪