桜は春に咲く花の代表で日本の「国花」としてもよく知られています。
桜の原種は10種類とされその原種の桜が交配し100種以上が野生化しています。このような野生種、自生種を「山桜」といいます。この「山桜」をもとに人の手で
交配して作られた栽培。園芸品種を「里桜」といいます。
代表的な桜
ソメイヨシノ
ソメイヨシノは大島桜と江戸彼岸桜を交配させたものと推定されており、日本の桜の約8割を占めるといわれています。
ソメイヨシノは自力で繁殖できず接ぎ木や挿し木で増やされたものでソメイヨシノが同時期に一斉に開花するのは遺伝子的にほぼ同じだからなのです。
そのため周囲の環境や気候の変化に対する反応も一緒で同時期に開花するそうです。
開花時期は3月下旬頃からです。
カワヅザクラ
カワヅザクラ(河津桜)は静岡県の河津町で発見されたことに由来しておりカンヒザクラ(寒緋桜)とオオシマザクラ(大島桜)が自然交配でできた品種だそうです。
カワズザクラは1月下旬から2月上旬から徐々に咲き始める、早咲きの桜です。
ソメイヨシノより花の色が濃いのが特徴です。
カンヒザクラ
カンヒザクラ(寒緋桜)の開花時期は地域によって異なりますが一般的には1月~3月に見頃を迎えます。
開花時期が他に何の桜より早くお花見の見頃が早いのが特徴です。
ヨウコウザクラ
ヨウコウザクラ(陽光桜)は園芸品種であり、1981年に品種登録された比較的新しいサクラです。
天城吉野と寒緋桜の交配で生まれたそうで、陽光桜の誕生は映画にもなっているんです!
花色はソメイヨシノより濃いピンクで可憐な一重の花を咲かせるのが特徴です。開花時期は3月上旬頃からです。。
ヤエザクラ
八重桜は花が八重に咲くことからヤエザクラと呼ばれるようになりました。
八重桜は品種が豊富で色も白から濃い赤など様々あります。桜の中でも香りが強い方で和菓子作りに取り入れられられています。
開花時期は4月中旬から5月上旬と他の桜に比べて遅咲きです。
シダレザクラ
枝が枝垂れて咲くことからこの名前が付いたと言われています。
樹齢が長いのが特徴で大きいものだと20mにも及ぶものもあります。
シダレザクラの中では特にベニシダれが有名で、開花時期はソメイヨシノと同時期で3月下旬頃からです。
桜の剪定について
「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」ということわざがありますが、これは桜の枝は切ると腐りやすく、梅の枝は切らずにいると不要な枝が増えてしまうということが
由来になっています。
桜はもともとあまり強い樹木ではないので、むやみに切ってしまうと切り口から菌が入り病気になり枯れてしまうこともあります。
しかし、桜も剪定しないと枝が伸び、樹形を崩してしまったり病害虫で枯れてしまう恐れもあるので剪定は欠かすことはできません。
そこで桜の剪定で気を付けることは太い枝をきることはしないようにしましょう。桜の栄養を奪い枯れることもあるからです。
また樹木の根元から伸びているひこばえや小さな枝は根元から切るようにして、切り口には保護剤を塗布することをおすすめします。
桜は種類はたくさんあり、桜によって花の色や花の形、開花時期など様々です。
そして現在でも春の訪れを象徴する花としてたくさんの人々がその開花を待ち望んでいます。
是非、桜の種類を知ってより感慨深いお花見を楽しんでみて下さい。