こんにちは!熊本のエクステリア・樹木のアドバイザー、山口栄治(やまぐち・えいじ)です^^
外構・エクステリアは常に風雨に晒されているので、土埃や泥、コケなどで汚れやすい傾向にあります。特に門柱やハザードは家の「顔」ともいえる部分なので、いつもキレイな状態を保ちたいもの。
そこで今回は、自宅であるモノで簡単にできる外構・エクステリアのお手入れ方法について解説します!
外構・エクステリアの掃除に必要な道具
外構・エクステリアとひと言でいっても用途や性質はそれぞれ異なるため、その箇所にあった道具や用剤を使う必要があります。
必要な掃除道具は、以下のとおり。
・外壁用洗浄剤または中性洗剤
・柔らかいスポンジまたはブラシ(固いものは素材を傷つける可能性があるため注意!)
・ホース、バケツ
・タワシや使い終えた歯ブラシやなど
・高所用ブラシ
・乾いたタオル(使い終えた雑巾用のタオルで十分)
・ゴム手袋
・高圧洗浄機(必要時)
どれもホームセンターに売っていますよ。スポンジや歯ブラシ、タオル、ゴム手袋などの小物は100均一のものでもOK!まとめ買いしておけば、必要なときにすぐに使えますね^^
門柱・門扉-サビに注意!
門柱や門扉は来訪者が最初に見る箇所なので、特にキレイにしておきたいところ。
軽い汚れの場合は、水で濡らしたタオル(雑巾)で拭いて汚れを落とし、渇いたタオルで乾拭きしましょう。ガンコな汚れの場合は、水で薄めた中性洗剤(食器洗剤などで可)をタオルに含ませて汚れを落とし、洗剤が残らないよう軽く水洗いしてから、乾拭きしてください。
門柱・門扉で気を付けたいのは、サビです。汚れを放置すると、汚れが腐食してサビが出てしまう可能性が。特にネジ止めや切断部分はサビが出やすい箇所なので、注意しましょう。
スチール製の場合
スチール製に出やすいのは赤サビ。赤サビを見つけたら、まずスチールたわしや紙やすりで落としましょう。サビが落ちたらサンドペーパーで磨き、サビ止めの塗料を塗って仕上げます。
アルミ製の場合
アルミ製に出やすいのは白サビ。白サビを見つけたらまず水で洗い流し、ワイヤーブラシや紙やすりでこすり落としましょう。次に薄めた中性洗剤で汚れを落とし、最後に水で洗い流します。
洗剤が残っていると腐食の原因になってしまうので注意してください。最後にアルミ艶出しの塗装を施すと、よりピカピカになりますよ。
ウッドデッキ-中性洗剤とデッキブラシで洗い落とす
ウッドデッキの日頃のお手入れ方法は、ほうきで掃き掃除をすることです。ほうきの種類は、シダや葉脈など一般的に屋外用として売られているものでOK。砂埃や落ち葉を掃いましょう。
砂埃に注意!
砂ぼこりを放置しておくとウッドデッキを劣化させ、木を腐らせてしまう場合があります。特に板と板の間に詰まった砂埃は見逃しやすいので、注意しましょう。取り除くときは綿棒など先の細いものを使って取り除いてみてください。
掃いても落ちない汚れは、水で濡らし、中性洗剤とデッキブラシで軽くこするとよく落ちます。洗剤が残らないよう、最後に水でキレイに洗い流しましょう。
ただし、以下の道具は木材を傷つける可能性が高いので、使用を避けてください。
・強酸性・強アルカリ性洗剤・有機洗剤
・金属製のスポンジ・デッキブラシ
デッキブラシで落ちない汚れは、高圧洗浄機がおすすめ。ただし、彩木(アルミとウレタン樹脂でできた新素材のウッドデッキ)は塗膜を傷つける場合があるので使用しないでください;
また、木材を長持ちさせるためには木材専用の保護塗料を1~2年に1回塗るとよいといわれています。外観を保つのにも役立ちますので、ぜひ活用してみてください。ホームセンターに売っています^^
外構コンクリート・ブロック-アルカリ洗剤と高圧洗浄で洗い落とす
家を建てたばかりのときはキレイな外構コンクリートですが、年月が経つにつれ汚れが目立ってきます。特に、駐車場や土間打ちした箇所、玄関前の外構は、雨だれなどで黒ずんできますよね。その他にも、タイヤ痕やコケ、カビ、油汚れ(ガソリン)などガンコな汚れが。
基本的に外構コンクリートは、アルカリ性洗剤とデッキブラシで洗い落とします。ガンコな汚れは高圧洗浄機や剥離剤などを使用しましょう。
外構コンクリートの掃除で注意したいポイントは、洗剤の種類。コンクリートはアルカリ性のため、酸性の洗剤を使用するとコンクリートを傷めてしまいます。サンポールなどの酸性洗剤はNG!
ここからは、汚れ別の掃除方法について簡単に解説します。
雨だれの跡
アルカリ洗剤とデッキブラシで洗い落とす。
砂埃
水洗いで洗い落とす。
タイヤ痕
ナイロンブラシやメラニンスポンジで水洗い。
コケ・カビ
ブラシで水洗い。ガンコな汚れは洗剤で。
いずれも汚れが落ちないときは、高圧洗浄機で対応しましょう。
ちょっと困った汚れの落とし方は以下のとおりです。
ガム
氷で冷やす、もしくは熱湯をかけた後スクレーパーで削り取る
ペンキ
専用の剥離剤を使用した後、ヤスリで削る
ガソリン(油)
油汚れ用クレンザーやエンジンクリーナーで落とす
鳥の糞
アルカリ洗剤や重曹で落とす。落ちない場合は高圧洗浄機で吹き飛ばす。
外構コンクリートの場合、30年~40年という長年放置した汚れは落ちにくい可能性があります。このような場合は専門業者に依頼しましょう。
駐車スペース・カーポート-屋根の上の汚れに注目
基本的に駐車スペースの掃除方法は、外構コンクリートと同じです。カーポートを取り付けている場合は、屋根の掃除を重点的に行いましょう。屋根の汚れを放置しておくと、腐食が進んでしまいます。特に交通量が多いところの場合は車による排気ガスで汚れが付着しやすくなっているので、こまめにチェックしてください。
カーポートの屋根の掃除方法について以下解説します。
①ゴミや葉っぱ、鳥のフンを取り除く
まず、屋根にあるゴミや葉っぱを取り除きます。ホースで一気に洗い落とそうと水をかけると、汚れが水を含んで逆に落ちにくくなってしまうのでNGです。
②ホースで水をかける
次に、ホースで水をかけ砂埃などを洗い落とします。
③モップやスポンジで汚れを落とす
屋根材が傷つかないように、柔らかいモップやスポンジで汚れを擦って洗い落としましょう。ガンコな汚れは水で薄めた中性洗剤をタオルに含ませて拭いてください。その後乾拭きして完了です!
また、カーポートの掃除で用いる洗剤の種類は、中性洗剤にしてください。アルカリ性・酸性・塩素系の洗剤を使用すると、サビが出てしまう可能性があります。素材の劣化にもつながるので、使用する前にしっかり確認してくださいね。
まとめ
外構・エクステリアの外観を美しく保つためには、定期的なお手入れが欠かせません。長期間放置すると汚れが変色したり、固まったまま付着したりして、簡単に落とせなくなってしまいます。庭掃除をするついでに軽く掃いたり拭いたりし、こまめにお手入れしましょう。
外構・エクステリアの掃除は室内と違い、大がかりになります。炎天下のなかで長時間作業するのは熱中症になる危険性もあるので、帽子を被ったりこまめに水分を摂ったりし、対策してくださいね。また、使用する洗剤によっては皮膚が被れるなど健康を害する場合もあるので、使用前に説明書をよく読み、肌が弱い人はゴム手袋をしましょう。