こんにちは!熊本の外構・エクステリアアドバイザーの山口栄治です☆
外構エクステリアの工事を検討している人の中には、「工事後、どのくらいでリフォーム(交換)が必要なの?」「設備それぞれの寿命が知りたい」という人もいるでしょう。
外構エクステリアには耐用年数があり、減価償却や将来的なリフォームにも深く関わってくるので、工事前にぜひ知っておきたいところです。
今回は、外構エクステリアの耐用年数や減価償却について解説します!
外構エクステリアの耐用年数をなぜ知っておくべきなのか
耐用年数とは、国が定めた「減価償却に該当する資産が、利用に耐える年数」をいいます。
減価償却とは、資産の耐用年数に沿って、分割して経費を計上すること。
たとえば、耐用年数20年のブロックで工事費用が100万円かかった場合、100万円を20年で分割し、経費に算入するということです。
つまり耐用年数とは、あくまで減価償却上の目安であり、設備(素材)そのものの寿命ということではないんです。その年数に到達したら、絶対にリフォームしなければならないというワケではありません。
外構エクステリア工事に使われる設備(素材)の耐用年数は8~35年です(※ただし、使用場所によってはこの範囲外のものもある)。
外構エクステリアの耐用年数を事前に知っておけば、将来的なリフォーム時期の目安がわかります。ぜひ、把握しておきましょう。
【設備別】外構エクステリアの耐用年数とプロが考える寿命
ここでは、外構エクステリア工事に使われる主な設備(素材)耐用年数と、外構のプロが考える寿命を紹介します。
ただし寿命は、プロの経験に基づいた予想値です。実際は風雨や車の排気ガスなど環境によって変わります。あくまで参考程度にしてくださいね。(耐用年数/寿命)
塀
- 石造の塀や門扉…35年/35年
- 鉄骨・鉄筋コンクリート造…30年/30年
- ブロック…15年/15年
- 木造・金属造…10年/15年
フェンス
- 金属(スチールなど)…10年/15年
- 樹脂…10年/それ以上
- 木造…10年/10年
- レンガ…25年/それ以上
- 土造…20年/それ以上
ただしレンガには腐食しやすい素材もあり、その場合の耐用年数は7年です。
舗装
- コンクリート…15年/15年
- ブロック…15年/15年
- レンガ…15年/15年
- 石…15年/15年
- アスファルト…10年/10年
ただしアスファルトの場合は凹凸ができやすいため、短くなることがあります。
庭
- 庭園…20年
- 工場内の緑化施設(工事緑化施設)など…7年
庭の場合は、植えている樹木や環境によって大きく異なります。人工芝の寿命は約10年ほどです。
カーポート
- 一般的なカーポート…15年/それ以上
- アスファルト舗装…10年/それ以上
- 機械式…15年/それ以上
最新のカーポートには耐久性に優れた素材が使われており、寿命は半永久的といわれています。
テラス・デッキ・照明など
- デッキ(樹脂製)…10年/20年
- テラス屋根(金属)…15年/それ以上
- テラス屋根(木造)…8年/それ以上
- 照明器具…15年/それ以上
木製のウッドデッキはペンキを塗るなどし防水塗装すれば長持ちします。アルミ製のテラス屋根の寿命は、半永久的といわれています!
最後に:長持ちの秘訣は定期的なメンテナンス・点検!
外構エクステリアの耐用年数は減価償却のための数値であり、リフォーム時期の目安としても参考にできます。しかし、「耐用年数が来たからすぐにリフォーム!」と考える必要はありません。
外構エクステリアの劣化や破損は環境によって大きく左右されます。異常気象や災害が続けば、耐用年数よりも早く寿命を迎えることもあるでしょう。
外構エクステリアを長持ちさせるための秘訣は、定期的なメンテンナンスや点検です。日頃からこまめにお手入れをし、災害後などは専門業者にメンテナンスを依頼することで、大きな劣化や破損を防ぐことができるでしょう。
「耐用年数は過ぎたけど問題なく機能している。でも劣化が目立っているし、そろそろリフォーム時期かな?」など分からない場合も専門業者に診てもらうことをおすすめします!