こんにちは!熊本のエクステリア・お庭作りのgranksです。
大寒を迎え、一層冬らしさが増した今日この頃。植物や樹木の中には冬になると休眠期に入る種類があるため、お庭も閑散になりがちです。
特に落葉樹は冬になると葉が全て落ちてしまうので、木全体が枯れているように見えます。よく見ると、樹皮もボロボロしていて、枝のつきのバランスも悪い。これって枯れてるの?と不安に思う人もいるのではないでしょうか。
今回は、樹木が枯れているか判断するためのチェック方法について紹介します!
これって枯れてるの?樹木の状態チェックリスト
幹、枝、葉。樹木をよく観察すると、病気にかかっていたり、害虫にやられていたりと、健康状態がよく分かります。
以下のチェックリストで、樹木の状態を確認しましょう。当てはまる項目が多ければ、枯れている可能性が高いので要注意。
✓木全体に元気がない。生育状態が悪い
木を見たときの第一印象です。枝の先まで生い茂り、木全体が生き生きしていますか?元気のある木は、日光を求めるように空にグングンと枝を伸ばします。
✓枝のつきに偏りがある(一部だけ枝がついていない)
木は、日光を効率良く受けるために枝を大きく広げます。一部だけ枝がない木は弱っている可能性が高いでしょう。
✓小枝や葉が少ない
小枝は葉が多いのは、光合成をしてエネルギーを生産している証拠です。小枝や葉のボリュームは木のバロメーターです。
✓枯れた枝が上の方にたくさんある
枯れた枝が上の方にたくさんある場合は、根から十分に水が上がっていないからです。よって、根が弱っている可能性が高いでしょう。
✓切られた痕がある
太い枝を切られることは、木にとって非常に大きなダメージとなります。太い枝には大事なエネルギーが蓄えられているからです。太い枝をたくさん切られている木はエネルギー不足になり、樹勢がなくなります。
✓幹にコケがたくさんついている
樹皮は木の成長とともにどんどん新しい皮に入れ替わります。若い木の樹皮はツヤがあり瑞々しいものですが、年をとるにつれ古い皮が残るようになります。まだ若いのにツヤがなく、コケがたくさんついている場合は弱っているサインです。
✓ひこばえや胴吹きがでている
根元から生えてくる小枝を「ひこばえ」、幹から生えている小枝を「胴吹き」といいます。これらは、上方の枝や根が弱ったりしているときに生えるもの。ひこばえや胴吹きの葉は、幹から上についている葉よりも薄い色をしています。
✓幹に空洞ができている
太い枝に傷ができると内部が腐り、空洞ができる場合があります。元気な木であれば周りの幹で補強しようとしますが、弱っている場合は腐朽が進み、枯れていきます。
それでも枯れているか分からないときは
木をよく見ても、枯れているか分からない…そんなときは、樹皮を削って確認してみましょう。太い枝や幹の樹皮の表面を、剪定ばさみなどで少し削ってみてください。
✓樹液が出てくる
✓水分を含んでいる
✓緑色をしている
このような場合は、枯れていません。逆に
✓樹皮の内側が茶色い
✓樹液が出ない
✓乾燥している
このような場合は枯れている可能性が高いです。
木が枯れる原因
木が枯れる主な原因は、以下が挙げられます。
①植え付け時期や植え付け場所が適していない
庭木には、それぞれ植え付けに最適な時期が決まっています。落葉樹なら3月くらいまで。常緑樹は春と秋です。
庭木の植え付けで避けたい時期は夏です。日照りの強い夏での植え付けは、枯れたり生育不良になったりする可能性が高くなります。
また、強い日差しを受けることで、葉が部分的に白くなる「葉焼け」を起こすことも。
②水はけが悪く根腐れを起こしている
水はけが悪い土壌に庭木を植え付けると、根腐れが起こりやすくなります。もしもそうなったら、庭木に合う土壌に植え替えてあげましょう。
植え替えた後はなるべく肥料を控え、土の表面が乾いてから水をあげるなどし、ゆっくりと回復させます。
③病気や害虫にやられている
普段から気を付けていても、病気や害虫が発生することがあります。
葉の斑点⇒害虫のイラガやさび病
貝殻状のものがついている⇒カイガラムシ
葉に穴が空いている⇒ケムシやハムシ
葉が粉をかけたように白くなっている⇒うどん粉病
葉が黒くなっている⇒すす病
上に挙げた以外にも、病気は害虫はまだまだたくさんあります。
病気の場合は殺菌剤をまいたり、場合によっては被害にあった部位だけ切り落としたりします。害虫の場合も同様です。
木を枯らさないために
木を枯らさないために意識したいことは、以下です。
✓適した時期に、植え替えや植え付けを行う
✓植え付けや植え替えは樹木に適した土壌へ
✓木全体が日光を十分に浴びられる場所に植え付ける
✓水分過多・水分不足にならないよう気温・湿度に考慮しながら水を与える
✓病気・害虫が発生しないよう日頃からよく観察する
✓伸びすぎたり密集している枝は適宜剪定する
樹木にとって居心地の良い環境を作ってあげることが大切なポイントです。
枯れた木はどうする?
木が完全に枯れたしまった場合は、早めに伐採することをおすすめします。放っておくと、カミキリムシやシロアリが棲みつき、卵を産み付けてしまう恐れがあるからです。カミキリムシは他の木にも食害を及ぼしてしまいます。
まとめ
樹木の健康診断、いかがでしたか?
お庭作り初心者にとって、樹木の状態を見極めるのはなかなか難しいもの。しかし長年手入れを続けると、感覚的に樹勢の良し悪しが分かるようになってきます。
樹木もわたしたちと同じように生きています。何か不調を抱えると、樹皮や枝、葉の様子で訴えます。そのサインを見逃さないよう、日頃から健康チェックをしてあげましょう。
我が子を手塩にかけるように、樹木にも愛情をたっぷり注いであげてくださいね。