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剪定するべき枝とは?剪定の注意点|熊本のエクステリア・外構工事のgranks

アオハダの株元から伸びたひこばえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枝の種類によっては、放置して成長させると樹形を乱したり、樹勢を落としたりするものがあります。今回はどのような枝を剪定するべきか述べます。冬場の落葉樹の剪定ならば全体の樹形が把握しやすいですが、葉が茂っている時期や、常緑樹の剪定では、樹形の把握が難しい場合もあります。いろいろな方向から見たり、離れた位置から眺めたりすると、剪定すべき枝かどうかの判断をつけやすくなります。

 

切るべき枝の種類

不要な枝の種類  ⇐クリックしてご覧ください。

〇懐(ふところ)枝

木の内側に向かって伸びる枝。日当たりや風通しが悪くなるため、害虫も発生しやすくなる。

〇からみ枝

枝が交差したり、絡み合ってしまっているもの。

〇かんぬき枝

主幹を横に貫くように左右対称に生えている枝で、樹形を乱す。

〇車枝

一ヶ所から多数の枝が放射状に出て、車輪のように見えるもの。

〇交差枝

他の枝と交差している枝。

〇逆さ枝

木の中心部(幹)に向いて伸びるなど、自然な枝の流れに逆らって伸びた枝。

〇下がり枝(垂れ枝)

横に伸びた枝から下に向かって伸びている枝。

〇徒長枝

他の枝に比べて飛び出すように勢いよく伸びた枝。

〇胴吹き枝(幹吹き枝)

幹から直接伸びた枝。放置すると、樹木の上部分に養分がいかなくなる。

〇腹切枝

幹と交差する太い枝をいう。

〇ひこばえ(ヤゴ)

木の根元から生えてくる枝。樹形を乱し、放置すると樹木の上部分に栄養がいかなくなる。

〇平行枝(重なり枝)

何本かの枝が平行に伸びたもの。放置すると日当たりが悪くなる部分がでてくる。

〇立ち枝

通常横に広がるはずの枝が上に伸びたもの。樹形を乱す。

 

 枝を切る際の注意点

切れ味の悪いハサミやノコギリで切ると切り口がきれいにならず、傷の治りが悪くなり木にダメージを与えてしまうため、よく切れるものを使います。また、枝を剪定する場合、多くは枝の根元から切り取ります。剪定バサミで切れないような太い枝を切るときは、一方向のみを切って枝を落とそうとすると、枝の重みで途中から裂けてしまいます。太い枝を切るときは、以下のように作業を進めます。

太い枝の切り方 ⇐クリックしてご覧ください。

① 枝の根元よりやや上に枝の太さの1/3程切れ込みを入れます。

② ①の切れ込みの上(枝先にいった部分)に、①の切れ込みの逆方向からノコギリを入れ、切ります。

③ 枝を①・②で入れた切れ込みに沿って折り取ります。

④ 折り取った部分の下部(枝の根元にいった部分)を改めてきれいに切ります。その際、枝の付け根下にふくらんだ部分があれば、残すようにします。

⑤ できれば、癒合材を切り口に塗り保護します。

 

また、芽の位置の確認も大切です。まず、芽には幹側(木の中心側)に伸びる内芽と、木の外側に伸びる外芽があります。内芽の上で枝を切ると幹に向かって芽が伸びてきてしまい、樹形が乱れます。そのため、外芽の上で切り、外側に向かって成長させるようにします。

枝の切るときのハサミを入れる位置と芽の距離にも注意が必要です。切る位置は芽から近すぎても遠すぎても良くありません。近すぎる位置で切ると芽に養分が行き渡らなくなったり、芽が乾燥してしまったりします。遠すぎる位置だと枝が枯れこむことがあります。芽から上に5~10ミリくらい行った位置で、芽の方向に合わせて切ります。

芽の位置とハサミを入れるべき適切な箇所の関係については、以下をクリックしてご覧ください。

芽を考慮したハサミの位置

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