前回、芝の種類、特徴、注意点などを紹介しましたが今回は弊社での芝の張り方をご紹介したいと思います。
まず芝を張る前に張るところがどういう土質なのか確認してみましょう。
芝を張るのに一番適している土質は通気性がよく水はけもよい砂質土です。見た目ではどういう土質かどうかなかなかわかりずらいと思います。
そういう時は2.30㎝ほど土を掘ってみて水を流し込んでみましょう。すぐに沁み込んで水がなくなる場合は芝を張る土壌適しているでしょう。
反対に粘土質の赤土は基本的に水はけも悪く空気も通さないため、芝を張る土壌には適していません。
ですが5㎝ほど耕し川砂や堆肥などを混ぜると生育はします。
また雨などで水が溜まってしまうような場所にも10㎝~30㎝土をすき取って川砂や堆肥などの有機物を入れると改善できます。
逆に土壌が砂質で水はけが良すぎる場合は基本的には朝夕2回の水かけで乾燥を防ぐのがよいですが、それでも乾燥する場合は保水力を高めるために、
バーミュキュライト、パーライト、ピートモスなどを混合するとよいでしょう。
―芝の張り方-
張り方の種類としてベタ張り、メジ張り、市松張り、一条張り(筋張り)の4つがあります。
一番ポピュラーな張り方としては完成が早く、すぐに芝を楽しめるベタ張りがおすすめです。
他の張り方のように芝と芝の間を離して張ると芝の脇から水が浸透しやすく、丈夫な芝に育ち芝が出来上がるまでに時間はかかりますが
芝の量は少なくて済みコスト削減にもなります。
※しかし一条張り、市松張りは一般家庭にはあまり向きません。
―芝張りの手順-
①土をならす
石ころ等を取り除きレーキ等でしっかりと踏み固めます。
凸凹があると水が溜まる原因になってしまうのでなるべく凸凹をなくすようにしましょう。
床土に芝生の肥料を撒いてならすこともありますが芝は繁殖力が強いため肥料を撒かなくても生育は比較的早いです。
②芝を並べる
メジ幅を考えながら芝を並べていきます。家などの建物があるところに張る場合は基本的に家側から張っていき雨の日に水が溜まったり
しないように客土、傾斜をつけ水勾配を作るとよいでしょう。
③目土を入れる(山砂)
メジに沿って芝と芝の間がしっかり埋まるように目土を入れていきます。
盛り上がった目土は竹ぼうき等でならし凸凹をなくしていきます。
④水をたっぷり撒く
張った直後はまだ根が張っていないため水分を十分に吸い上げることができません。なので床土がしっかりと湿るまで
たっぷり水をやり乾燥しないように気を付けましょう。
補足として斜面があるところに芝を張る場合には目串をするとよいでしょう。(芝が動かないようにする竹の串のことです)
目串をすると斜面に張っても根が張るまで芝がずれるのを防ぎます。また目串は徐々に腐敗するので取り除く必要がありません。
芝生を張る時期としては、芝生が一番成長する春3~5月が一番向いています。夏から秋にかけても生育が続くので9月~10月初旬の時期でも芝張りには
向いていますが秋から冬にかけて休眠期に入るので芝が根を張るのには少し時間がかかることになります。その場合は根付くまでなるべく芝生の上を
歩かないようにしましょう。
芝を張った後は根づくまで頻繁に水をやる必要があるので、梅雨の前の春に芝を張ることで水やりも楽になります。
また芝を張ったお庭などに野外テーブル、ベンチ等を置かれている場合、芝に日が当たらず弱って枯れてしまうこともあるので時々移動されるとよいでしょう。
水やりと肥料をしっかり与え日当たり風通しがよく、水はけをよくすると理想的な芝生に完成することができます。
granksでは芝の販売、芝張りも行っております。
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