夏本番も束の間、各地で水害や土砂崩れが発生していますね。これから迎える9月は台風の季節。ガーデニングを楽しんでいる方にとっては被害が心配です。
今回は、自宅でできる庭木の台風対策を5つ紹介します。台風が来る前にしっかり対策を講じておけば、被害を最小限に抑えられるでしょう。ぜひチェックして、備えを万全にしてください。
台風による庭木の被害
台風が庭木に与える主な被害は、以下のとおりです。
・大雨によって草花が浸水し根腐れを起こす
・強風によって庭木の枝が折れる
・強い雨風でビニールハウスが壊れる
・植木鉢が落ちる(倒れる)
被害を受けるだけでなく、強風によって樹木が隣家に倒れるなど、被害を与えてしまう恐れもあります。
自宅で簡単にできるお庭の台風対策5選
台風の被害を最小限に抑えるための対策を5つ紹介します。いずれも、特別な道具は必要なく、誰でも簡単にできる対策ばかりですよ。
適度な剪定
茂りすぎた枝葉は風の抵抗を受けやすいため、強風を受けると折れやすくなってしまいます。特に、シンボルツリーで人気のオリーブやコニファー類などは根が浅いため、強風で倒れやすい傾向があります。事前に枝葉を剪定して風通しを良くし、枝折れを防ぎましょう。
高い樹木は、樹高を抑えるよう剪定しておくと効果的です。普段から適宜剪定して、樹高を抑えておくと安心です。
収穫
花や実は、強い雨風で傷んだり、ちぎられたりします。収穫できるものは、台風前に収穫しておきましょう。
また、暑さ対策でグリーンカーテンを作っている場合は、強風でネットごと飛んでしまう可能性があります。グリーンカーテンの中には、台風の頃には旬を過ぎるものもあります。台風対策ついでに片付けておくと良いでしょう。
支柱の設置
地植えの庭木で、細いものや根の張りかたが浅いものは、雨や強風の影響で倒れてしまう恐れがあります。支柱(添え木)を地面に立てて結束し、倒木を防ぎましょう。
長期間支柱をつけている場合は、紐が緩んでいることもあるため、結び直してください。なお、台風通過後に支柱を外しても、庭木の成長に影響はありません。
溝の掃除
溝の掃除も大切なポイントです。庭の水を排水溝を使って外へ流している場合は、排水溝にゴミが溜まっていないか、今一度確認しましょう。冬の間に落ちた枯れ葉や土で、水が上手に流れなくなっている場合があります。
溝が詰まっていると、台風の雨により庭が冠水する恐れがあるので、台風の季節を迎える前に溝掃除をして、詰まりを除いておきましょう。
外に出ているものを屋内へ移動する
台風が通過している際、屋外に物を置いておくのはとても危険です。鉢植えやガーデニンググッズは、玄関の空いたスペースや物置に移動させましょう。
しまうスペースがない場合は、なるべく風が当たらない安全な場所に移動させてください。大きくて移動が大変な鉢などはその場に倒し、風の影響を受けないようにするか、鉢同士を縛っておくと安心です。
台風対策をしっかりして被害を抑えよう!
小さな台風だからといって、油断は禁物です。台風シーズン前に選定や収穫を済ませておき、庭木を雨や強風から守りましょう。
台風後は、自宅や近隣に被害がないか確認し、汚れたり傷んだりした庭木があったら、しっかり手入れをしてあげてくださいね。