こんにちは!熊本の庭作り・外構工事アドバイザーの山口栄治です☆
花や樹木が生い茂る夏は庭が賑やかになる季節ですが、樹木のお手入れに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「枝が伸びてきたから剪定しよう!」と思っている方もいるかもしれません。しかし、実は良かれと思ってやったことが樹木の成長に悪い影響を及ぼすことがあるんです!
今回は、熊本の夏における樹木管理で意識しておきたいポイントや、やってはいけないことについて解説します。
熊本の夏における樹木の管理で気をつけたいポイント
熊本の地形は盆地であるため、夏は非常に蒸し暑くなります。お庭のお手入れをするときは熱中症などに十分気を付けたいものですね。樹木の管理においてはどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。
水やり
熊本の夏は日中の気温が高く乾燥しやすいため、樹木の水やりは非常に重要なポイントです。
特に新しく植えた樹木や育成中の苗木は水分不足に弱いため、こまめに水を与えてあげましょう。水やりの時間帯は、根がしっかりと水を吸収できる朝晩がおすすめ。
水やりについてはこちらの記事も参考にしてください!
⇒失敗しない夏場の水やりポイント
日陰の確保
熊本の夏は日差しが強く、樹木が直射日光に当たりすぎると葉焼けや水分不足になる可能性があるため注意が必要です。
庭に日陰を作って、長時間直射日光に晒されるのを防いであげましょう。日陰は、適度な高さの木や遮光ネットを利用することで作ることができま。
また、植栽の配置も考慮し、樹木同士の間隔を広めにとることで、日陰を作ることもできます。
剪定
夏の終わりになると、樹木の成長が一段落します。この時期は剪定の良いタイミング。樹形を整えるためにも重要な時期です。
剪定は樹木の成長や形を整える作業であり、適度に切り落とすことで健康な成長を促すことができます。ただし、樹木の種類や時期によっては、逆に成長を妨げてしまうことがあるので、庭に植えている樹木の種類や特性をしっかりと把握したうえで、適切な範囲を切り落としましょう。
剪定についてはこちらの記事も参考にしてください!
⇒失敗しない庭木の剪定・植木・造園-選び方とそのポイント
病害虫の対策
夏の暑さは樹木にとってだけでなく、病害虫が活動するのにも好条件。そのため、定期的な観察と予防対策が必要です。
樹木の葉や幹に異常が見られる場合は、すみやかに原因を特定し、適切な対策を行うことが重要です。病害虫の予防・発生には殺虫剤や忌避剤などが効果的です。
熊本の夏に避けるべき樹木の管理方法
暑い夏だからこそ、たくさん水をあげたり伸びすぎた枝を切ったりと、こまめにお手入れしたくなるもの。でも、やりすぎは良くありません。夏にやってはいけない樹木の管理は以下のとおりです。
激しい剪定
夏に、グングン伸びた枝を根本から剪定するのはNG!その理由は
・冬に向け光合成して作った養分を蓄えようとしているから。
・葉の数が減ると根から吸い上げた水分を蒸散できなくなり、新芽が痛んだり生育不良が起こったりするから。
・太い枝を切ると樹液が出ることがあり、樹勢が弱ってしまうから。
剪定で大量の葉や枝を取り除くと、樹木は水分や栄養を失いやすくなります。軽微な剪定にとどめるようにしましょう。
過剰な水やり
熊本の夏は気温が高く乾燥しやすいため、水やりに気を使いがちですが、過剰な水やりは根腐れの原因となるので注意が必要です。
水やりの基本は「湿ったらあげる」なので、晴れていても土が湿っていれば水をあげる必要はありません。地面の表面が乾いたら水を与える程度で十分です。
新しい樹木の植樹
夏は新しい樹木を植え付けるのには適していません。気温が高く乾燥しているため、樹木が根を張るまでの期間に水分不足などのリスクが高まるからです。
植樹に適した季節は春や秋。樹木が根を張る前に梅雨や冬の時期に植え付けることが望ましいといわれています。
過度な肥料の使用
夏は樹木の成長が活発な時期ですが、過度な肥料の使用は樹木に負担をかける可能性があります。
栄養過多は樹木の根の発達を阻害し、病気や虫害のリスクを高めることもあるので注意!適切な量とタイミングでの肥料の使用を心掛けましょう。
樹木を適切に管理し熊本の夏を乗り切ろう!
暑い夏は、樹木にとっても過酷な季節。適切な水やりや日陰の確保、剪定のタイミング、病害虫の対策などに注意を払いながら、健やかにお手入れしてあげましょう。
また、夏の庭作業を日中に行うと熱中症などのリスクが高まるので、なるべく朝晩の涼しい時間帯に済ませておきましょう。特に選定は大掛かりな作業になりやすいので要注意!広範囲にわたるときは、専門業者に依頼することをおすすめします。
皆さんの庭作りがより一層素敵なものになることを願っています^^
夏のお庭管理についてはこちらの記事も参考にしてください!
⇒夏の庭仕事大特集|水やり・切り戻し・追肥・剪定・除草のポイント